サポートされていない測色器の使用
このディスプレイでは複数の測色器がネイティブにサポートされていますが、他の測色器を使用して
既存のプリセットを調整したり、別のプリセットを作成したりすることもできます。サポートされて
いない測色器を使用できるように、StudioCal XML には<external_primaries>タグが用意されています。
ほとんどのデジタル シネマ プロジェクターに組み込まれている再調整ツールと同様に動作するよう
に設計されており、測定値はネイティブの赤、緑、青のプライマリ、および 100%の白で構成されま
す。測定されたデータはこのタグを使用して、キャリブレーション ソフトウェアに提供されます。
以下の 2 つの点に注意する必要があります。
● プライマリおよび白色点の測定のみが外部測色器で実行されるため、新しい輝度の目標値を繰り
返すことができません。したがって、再調整するプリセットの既存の輝度の値が使用されます。
● ガンマを正しく計算するには、既存のキャリブレーション測定データがディスプレイに存在して
いる必要があります。多くの場合、工場出荷時のデータ、またはサポートされている測色器を使
用した最新のキャリブレーションのデータがあれば十分です。
<external_primaries rx="0.675" ry="0.315" gx="0.210" gy="0.705"
bx="0.147" by="0.054" wx="0.3129" wy="0.329"/>
属性は、target_primaries のものと同一です。target_primaries と同様、use_uv タグはオプションです。
サポートされていない測色器を使用した測定の実施
プライマリと白色点の測定を容易にするために、内蔵されているテスト パターン ジェネレーターを使
用することをおすすめします。内蔵されているテスト パターンは、常にディスプレイのネイティブ色
域を使用して表示されるためです。初期設定では内蔵されているテスト パターンにアクセスできま
せんが、パターン ジェネレーターを表示するようにベゼル ボタンの機能キーのどれかを設定すること
ができます。
テスト パターン ジェネレーターに対して機能キーを割り当てるには、以下の操作を行います。
1. ベゼル ボタンのどれかを押して初期のボタン ラベルを表示してから、メニュー表示ボタンを選
択してメイン メニューを表示します。
2. [メニューおよびメッセージ制御]を選択します。
3. [機能ボタンの設定]を選択します。
4. 目的の機能ボタンを選択して、マッピングできるコマンドの一覧を表示します。
5. [テスト パターン ジェネレーター]を選択し、機能ボタンに割り当てます。
6. [終了]を押します。
ベゼル ボタンにテスト パターンをマッピングすると、その機能を使用して必要なパターンを表示でき
ます。赤、緑、青、および白のテスト パターンを表示し、測色器を使用して測定します。xy または
u’v’の測定値を Studio Cal XML ファイルの<external_primaries>タグに記録します。その後、同じ
ファイルの<target_primaries>タグに目的のプライマリと白色点を入力します。
以下に外部測色器による測定値の Studio Cal XML ファイルの例を示します。
<?xml version="1.0" encoding="ISO-8859-1"?>
<studiocal>
<calibration entries="1">
<calibration_info>
<preset num="0" name="sRGB D65" store="user"/>
88
第 4 章 StudioCal XML スキーマの使用
Comentarios a estos manuales